コラム

Column

2024.9.25(水)



AIPPIでは、毎年1回会員が一堂に集う国際総会を、世界各国の都市を巡って開催しています。今年は10月19日から22日の4日間にわたり、中国の杭州市において開催されますが、既に90以上の国/部会から2,000名近い会員が参加登録しています。日本から中国への渡航には未だビザが必要ですが、地理的に近く、東京と大阪からは直行便がある便利さもあって、日本部会からは100名近くが参加登録しています。AIPPIの国際総会は、知財関係のトピックスについて議論を行う場として有名ですが、開催国の文化に触れるイベントや、参加者相互の交流の機会も多く用意されていますので、楽しく充実した時間をお過ごし頂けることと思います。参加を予定されている方々は、気を付けてお出掛けください。





(イスタンブール国際総会のイベント写真)



この機会に、AIPPI国際総会についてご紹介したいと思います。


第1回目の総会は、AIPPIが設立された1897年にオーストリアのウイーンで開催されました。その後、欧州各国の都市で開催されましたが、1956年には米国ワシントンDCで開催され、アジア・オセアニアでは1966年に初めて東京が開催地となりました。その後も欧州を中心としながら、米州、アジア・オセアニアを含めた都市の持ち回りで開催され、日本では1992年に東京で2回目の開催があり、来年の9月には横浜(パシフィコ横浜等)で3回目の開催を予定しています(夫々約30年振りです)。既に準備委員会も立ち上げられ、着々と準備が進んでいますので、皆様お楽しみにしてください。


国際総会への参加者数は、欧州の会員が多いこともあり、欧州開催で多い傾向にあり、直近ではミラノ(2016)、ロンドン(2019)、イスタンブール(2023)では2,000名を超えたのに対して、それ以外のシドニー(2017)、カンクン(2028)、サンフランシスコ(2022)では1,500名に届きませんでした(サンフランシスコはCovid-19の影響が大きかった様です)。これより、今年の杭州はかなり健闘しています。因みに、前回の東京では2,000名を遥かに上回る大盛況で、来年の横浜もかなりの参加者が見込まれています。


参加者の所属部会は、開催都市により変わりますが、欧州が約40%、アジア・オセアニアが約35%、米州が20%強、残りが他の地域または個人です。最近は中国やインド、新興国からの参加者が増えて、活発に活動している印象があります。世界各地の100ヶ国を超える国々の人々との交流の可能性を求めて、参加を検討されては如何でしょうか?


また、最近は若い会員の活動も活発化しています。各国部会の将来を担う若きリーダー達が中心となって、フォーラムの企画運営や会合の開催を行っていますので、是非日本の若い会員の皆様も、世界中の若い世代の会員と一緒に活動してみませんか?来年の横浜国際総会が国際的な活動のデビューに良い機会となることを願っています。


AIPPI国際総会について関心を持たれた方は、AIPPI公式YouTubeに昨年のイスタンブール国際総会の様子がまとめられていますので、是非ご参照下さい。

 

👉 2023 AIPPI World Congress:after movie














執筆者:AIPPI・JAPAN 常務理事 阿部正俊