活動紹介

Activity introduction

AIPPI activity introductionAIPPI活動紹介

  • 国内並びに国際的な知的財産保護の推進と、条約・協定等の発展・拡張・改善
  • 既存の各国知的財産法の研究に基づく国際的なハーモナイゼーションを実現する手段の提言

AIPPIは、国際総会などの国際会議の定期的な開催や、刊行物やウェブサイトにおいて、
世界の知財情勢に関する情報の配信などの活動を行っております。

オフィスでの打ち合わせのイメージ

国際総会

年に1度、会員が一堂に会して開催される国際総会は、約2000名が集う活気溢れるイベントです。ここで国際的な制度調和が望ましいテーマについて議論され、最終的にAIPPI全体の意見として決議採択されます。この決議は、これまで国際機関が諸施策を検討する際に民間の意見として参照されています。
また、知的財産分野で注目を集めているトピックスについての有識者を交えたパネルセッションや、テーマを決めた交流や意見交換の場、自由にネットワークを形成する場なども提供されています。さらに、開催地の文化を紹介するイベントは、世界各国を廻る国際総会ならではの楽しみです。

2026年第56回 ハンブルク総会

予定

2025年第55回 横浜総会

2024年第54回 杭州総会

2023年第53回 イスタンブール総会

2022年第52回 サンフランシスコ総会

2021年第51回 Online総会

2020年第50回 Online総会

2019年第49回 ロンドン総会

2018年第48回 カンクン総会

国際総会における審議議題の例(2024年杭州国際総会における議題)

  • Patents:Harmonisation of disclosure requirements and consequences of non-compliance(Q289)
  • Trademarks:Conflicts between composite trade marks, including non-distinctive elements(Q290)
  • Defence of parody in copyright(Q291)
  • Unjustified allegations of infringement of IP rights(Q292)

AIPPI加入国並びに会員数一覧

※2024年7月4日現在

(なお、上記画像リストには、各国/地域部会に属する会員数のみで、ここに含まれない会員数はTotalにも含まれておりません。)

Activities as AIPPI Japanese GroupAIPPI日本部会としての活動

活動.1

AIPPI本部会の活動、国際総会及び執行委員会への参加及び協力

  • AIPPI国際総会(開催地:世界各地)

これらの国際会議に参加し、知的財産権に関する法律の改正や運用上の諸問題に関して議題の審議などを通じて、我が国の立場や状況を主張する重要な役割を果たしています。
また、本部の運営理事会等のメンバーとして多くの日本の会員が選出され、本部の運営においても活躍しています。特定テーマについて世界各国のメンバーと継続的に議論を続けるStanding Committeeや、年毎に設定される議題について検討するStudy Committeeにも数多くの会員が参加しています。
上記、国際総会には一般会員も参加、毎年開催される国際総会には、日本から毎回約100名の会員が参加し、議題の審議や懇親の場を通じ我が国の国際化に大きく貢献しています。
現在、日本部会から本部運営理事会等メンバーに選出されている方は下記の通りです(2024年4月現在)。

国際会議イメージ
Statutory Committee Member
Programme Committee 矢部 耕三 氏
Nominating Committee 江幡 奈歩 氏
Finance Committee 乾 裕介 氏
Membership Committee 中島 勝 氏
Communications Committee 末吉 剛 氏
Bureau Advisory Committee Member
Diversity and Inclusion Committee 日野 真美 氏

現在、本部には26のStanding Committeeがあり、日本部会からも多くの会員が委員会メンバーとして活躍しています。
Standing Committeeメンバーはリストを参照ください。

活動.2

AIPPIの各国部会及び他の海外団体との交流

  • 日本・中国・韓国AIPPI三極会合(開催地:日本、中国、韓国)
  • 米国AIPLAとの交流会(開催地:日本、米国)

国際間に存在する諸問題を民間レベルで相互に確認し、そのあり方を討議し、条約や各国制度・運用に反映させることを目的として、海外の知的財産関係機関及びAIPPI各国部会との交流を続けています。
特に中国及び韓国の部会とは、年に一度の日中韓の定期会合があり、AIPLA、Max Planck研究所、CASRIP研究所をはじめ、当該分野の欧米の団体・大学・研究機関等と随時交流を重ねています。

活動.3

委員会活動

  • AIPPI各種議題検討委員会
  • 海外団体交流委員会
  • ソフトウエア特許研究会
  • In-House委員会
  • 依頼者・代理人間の通信秘密に関する委員会

AIPPIの国際総会で審議される議題に関する日本部会の意見集約のためや海外の団体との交流を円滑に行うためなど、適宜、目的に応じて設置される委員会の活動により、国際会議における討議への参加や海外の団体との積極的な交流が行われ、知的財産の国際的な発展に大きな役割を果たしています。
現在、左記各委員会が活動しています。

活動.4

判例研究会の開催

2002年より始まり、2017年3月からは飯村敏明元知財高裁所長を座長に、内外国の知的財産に関する判例を精査・報告する判例研究会を会員向けに毎月開催しています。
この研究会には、会員に加え学者、特許庁関係者、裁判所の判事及び調査官にもご参加いただき、活発な議論が行われています。
また、判例研究会を円滑に運営するためワーキンググループを設けています。

研究テーマ取り扱い事例
  • ソフトウエア関連発明の特許明細書の作成やチェックに重要となる日米裁判例の考察
  • 除くクレームに係る訂正に関する審決取り消し訴訟の判決について
  • 錯綜する結合商標の判断基準・最近の三つの裁判例の比較検討
活動.5

知的財産に関するセミナーの開催

国際的な知的財産制度の最新事情について具体的に見解を深め、実務にお役立ていただくことを目的として、外国並びに国内の著名な専門家、弁護士、弁理士、学者等を講師として招聘しセミナーを開催しています。

なお、会員の方は無料でご参加いただけます。

セミナーイメージ
活動.6

知的財産に関する書籍発行

世界の知的財産に関する書籍を翻訳し、発行しています。月刊・隔月の会報誌は、専門家の論説、世界各国の法律改正やその運用に関する情報を掲載しています。
詳しくは書籍・出版リストをご覧ください。

活動.7

その他

海外諸国の知的財産制度に係る調査等事業(受託事業)

特許庁受託事業、工業所有権情報・研修館受託事業では、継続的に以下の事業を行っています。

1.主要国の法令及び条約等を収集・翻訳して、それらの英語及び日本語の法令条文、規則等を作成・更新する各国産業財産権法令等の整備を行い、また、各国の産業財産権制度・運用等、産業財産権庁・機関に関する基礎資料となる法概要一覧、各国情報の整備を行う「各国産業財産権制度に関する情報調査・整備事業」

「各国産業財産権制度に関する情報調査・整備事業」のうち、各国産業財産権法令等では、102の国・地域・組織を調査対象として法律条文及び規則等を整備しました。調査対象の一部は右記のとおりです。

また、法概要一覧では世界187ヶ国、各国情報では世界120ヶ国について、特許、実用新案、意匠及び商標の制度・運用の基本事項、産業財産権庁・機関に関する基礎情報について調査を行っております。

世界地図
2.工業所有権情報・研修館(INPIT)が提供している「新興国等知財情報データバンク」に掲載する記事を作成する「新興国等における知的財産関連情報の調査」事業

「新興国等知財情報データバンク」では、東アジア、ASEAN諸国を中心とした国・地域の制度動向、統計情報、訴訟対策情報、ライセンス実務に関する情報等を提供して、企業の海外進出を支援しています。

これらの情報源として、現地の専門家を活用した新たな記事の作成や、既に公開されている記事を最新の情報に更新をすることによって、「新興国等知財情報データバンク」をより使いやすく有益なものとすることに貢献しています。

AIPPI・中松記念スカラーシップ

本奨学金は、永く日本の知的財産の実務界を代表してこられた故弁護士・弁理士・中松潤之助先生(当協会の前身AIPPI日本部会第2代会長)のご功績を広く伝えることを願い、国際的な知的財産制度の普及・向上を目的として、海外より日本に留学中の、知的財産法(特許、商標、等)を専攻・履修する大学院生、大学生を対象に、研鑽の一助となることを念願して1996年に設けられました。

2007年度から、AIPPI・中松記念スカラーシップに名称を変更しました。

奨学金の内容

対象人員は原則として年間1名
奨学金の額は1名当り50万円

なお奨学金受領1年以内に、知的財産に関する
レポートを提出していただいております。